モデルやアパレル企業のコンサルタントとして活躍する岩井ヨシエさん。将来の実家じまいを見据えて片付けを始める中で、思い出の品々との新しい向き合い方を見つけました。86歳の母が暮らす実家での片付けで、何を大切に残し、何を整理するのか。サマリーポケットを活用した、思い出の品との付き合い方について伺いました。
手放したら二度と手に入らない
思い出のモノの保管方法
— モデルというお仕事柄、お洋服の管理は大変ではありませんか?
モデルの仕事では、季節が2〜3ヶ月先取りで進みます。真冬でも春の撮影があるため、シーズンが逆の衣装管理が必要です。撮影で急にスタイリングの参考が必要になることもあり、仕事で使う可能性のある洋服は家に置いていますが、トレンドを意識する仕事柄、古いモノは思い切って手放すようにしています。「好きだから」という理由で持ち続けることは控えめにして、その時々のファッションを意識した管理を心がけています。
— 現在のお住まいは収納スペースは広いのでしょうか?
「家賃を2重に払うのはもったいない」という現実的な理由で、成人した息子と2人で暮らしています。母子2人の暮らしだからこそ、限られた空間を有効に使うための工夫が必要で、収納サブスク「サマリーポケット」の活用が、その解決策の一つとなっています。
— サマリーポケットを利用し始めたきっかけは?
以前の住まいから引越した際に初めて利用しました。新居は間取りは同じでも全体的にコンパクトで収納が限られていたため、周囲の知人からサマリーポケットを勧められたのがきっかけです。

引越しのタイミングでサマリーポケットを使い始めた
— 収納サブスクを利用してみて、いかがですか?
新しいモノなら買い直せますが、思い出の品は二度と手に入りません。かといって、ずっと手元に置いておく必要もない。サマリーポケットは、そんな思い出の品との新しい付き合い方を教えてくれました。
以前、子供服ブランドに携わっていた関係で、息子の子供服には特別な思い入れがあります。将来、息子に子供ができた時のために、状態の良い服は保管しています。ただし、白い服は経年での変色が激しいため、そういったモノは処分するなど、保管するモノは厳選しています。息子本人は特に興味を示しませんが、母親として次の世代に残したい思い出もあるのです。

思い入れの深いモノはサマリーポケットに
終活を見据えた実家の整理を
サマリーポケットで
— 思い出のモノは、手放せないけど保管場所に悩む方は多いですよね。
そうなんです。例えば、昔の写真やポジフィルム、出演していたコマーシャルのビデオテープなど、様々な形で残っている思い出があります。大事に家でとっておいたとしても震災など不測の自体によってモノが手元からなくなってしまう場合もあるので、思い出は一か所に集中させず、分散して保管することの大切さを実感しました。サマリーポケットは、そんな大切な記録を守る場所の一つとして活用しています。スタイリストの友人たちも、作品やカタログなど仕事の記録をサマリーポケットに預けているそうです。

自身の仕事の記録をサマリーポケットで保管
— これまで過去の写真などの作品は、ご自宅にまとめて保管されていたのですか?
遠方にある実家の自分の部屋に置いていました。86歳の母が一人で住む実家は、2階建てで4部屋もある広い家です。実は最近、弟を亡くしたこともあり、私一人で母の終活をサポートしていく覚悟を決めました。そこで、実家の荷物の整理をしようと考えたのですが、業者に依頼すると300万円ほどかかると聞き、できるうちに少しずつ整理していこうと考えて、まずは自分のモノをサマリーポケットに預け始めました。

実家の片付けはすぐに終わらないため、少しずつサマリーポケットにモノを収納
— 具体的にどのように進めていらっしゃいますか?
2階建ての広い実家は、母が足を悪くして2階に上がれない状態です。私の部屋があった2階の整理は、親戚の協力を得て全ての荷物を1階に下ろすところから始めました。母が1人で生活する家として、どう整えていくのが最適なのか。それを考えながら、少しずつ整理を進めています。
本やビデオ、雑誌など、実家に置いていた自分の思い出の品を整理してサマリーポケットに預けることで、母に片付けの良いお手本を見せたいと考えています。そのうち母が作ってくれた着物や、自分でデザインしたウエディングドレスなども、預けようと考えています。

思い入れの深い自分でデザインしたウエディングドレス
— ご実家の片付けについて、難しさを感じる部分はありますか?
86歳の母にとって、「預ける」という発想自体が馴染まないものだと感じています。「もうずっと見ていたい」「並べておきたい」という母の気持ちは強く、空になった香水の瓶などを置いておくなど、若い世代には理解しづらい思い入れのあるモノもたくさんあります。
「いつ終わりが来るかわからないから」という、そんな母の気持ちを考えると、勝手に片付けを進めることはできません。この世代の方々にとって、モノを自分の手元からなくすという選択肢は、なかなか受け入れがたいものなのかもしれません。
だからこそ、まずは自分の荷物から整理を始め、サマリーポケットの良さを実際に見せることで、少しずつ預けることに理解を深めていければと考えています。世代によって異なる物への想いや価値観を踏まえながら、丁寧に向き合っていく必要があるのです。

いつかくる実家仕舞いのために、親の気持ちを優先しつつ少しずつ片付け
思い出の品整理の新しいカタチ
— 思い出のあるモノがあふれている実家だからこそ、少しずつ整頓されてるんですね。
これまでに1〜2度実家に行き、2階にあった自分の2部屋分の整理はほぼ完了しました。たくさんあった洋服は親戚に譲り、エルメスのバッグは持ち帰って箱だけをサマリーポケットに預けるなど、効率的な整理を心がけています。
今後は、目につきにくい物置やクローゼットの中から少しずつ整理していく予定です。特に母の持ち物に関しては、86歳という年齢を考慮し、母とコミュニケーションを取りながら慎重に進めていきたいと考えています。また、母が大切にしている陶器類など、サマリーポケットに預けることができないモノについては、最後まで手元に置いておく予定です。
あと母が作ってくれた着物は、想いが込められているので着る機会が少ないとしても、大切に保管したいと考えています。

母が作ってくれた着物は大事に保管していきたい
— 手放されたモノもありますか?
子供の頃にしていた交換日記は、もう見たくないなと思ってすぐ手放してしまいました(笑)。ただ、子供の頃の字ってもう取り戻せないモノなので、ちょっとは取っておくのもいいですよね。片付けの時って時間もないし「片付けなきゃ」という気持ちでどんどん捨ててしまうこともあると思うんですけれど「自分史」という形でね、残しておくのもいいですよね。
— 預けたモノの中で、他に思い出深いモノはありますか?
息子の受験時代の参考書や問題集を預けています。中学受験に合格した時の思い出の品で、息子が一生懸命勉強していた証です。全国模試で1位を取った時の記録なども大切に保管しています。また、息子を抱っこしていた思い出の深いコートも2着ほど預けています。普段は着ないトレンドから外れたものですが、子育ての大切な記憶が詰まっているので手放せずにいました。

子供が小さい時の頃の思い出のアイテムを保管
— 預けることで、スマホからいつでも思い出を振り返れるのはいいですね
実は学者だった父の本は、時々取材で必要になることがあるんですが、普段は使いません。でもサマリーポケットなら、必要な1冊だけを取り寄せ、また預け直すことができます。これは、完全な保管でもなく、かといって処分でもない、現代ならではの遺品との付き合い方だなと感じています。
また最近は空き巣被害も増えているので、大切なモノを安全に保管できる場所があるのは心強いですね。貴重品の保管場所として、サマリーポケットは良い選択肢になっています。防犯面でも安心できますし、大切なモノを整理しながらも手元から完全には手放さずに済むのが良いですね。時代とともに変化する、モノとの付き合い方に新しい選択肢があるのは、嬉しいです。

家できゅうくつに保管するより、セキュリティが高くて保管環境のいいサマリーポケットを活用
家族の想い出をずっととっておくために、収納サブスクを活用してみませんか?
日本やフランスで21〜27歳までモデルとして活動。その後、主婦として過ごすが、会社を経営していた夫が倒れ引き継ぐことに。さらにその3ヶ月後に高齢化社会を見据えた宝島社の60代向けファッション誌創刊とあわせ57歳でモデルに復帰。現在はモデル業の傍ら、アパレル業界のブランドリニューアルやチーム編成の提案など、コンサルティング業務も手がけている。
2025年2月公開
※記事内のサマリーポケットの情報はすべて公開時のものとなります。料金・プラン等は変更となっている場合がございます。