クローゼットやタンス、衣類ケースに知らず知らずのうちに増えてしまう着ていない服。
気に入って持っているはずなのに使いきれていなくて、気づかず似たような新しい服を購入してしまうことも。
プロによるパーソナルスタイリングサービス「STYLISTE」に登録し、40年以上著名人や服に悩める方の相談に答えるファッションスタイリストの菊地ゆかさんに、服の管理についてお話を聞きました。
自分に合ったクローゼットに
アップデートするには?
— スタイリストのお仕事について教えてください
色々なパターンがありますが、例えばファッションカタログ撮影の場合、メインの服に合う靴や小物が必要になりますが、そういったものを選んで集めてといったお仕事になります。また女優さんなど著名な方のお仕事に合わせたスタイルのご用意や、ファッション雑誌でコラムを書くこともあるんですよ。
— パーソナルスタイリングサービス「STYLISTE」では、どんなことが出来ますか?
「クローゼットアップデート」と「ショッピングアテンド」という2つのサービスがあります。
「クローゼットアップデート」はスタイリストがご自宅に伺って、お客様のクローゼットを一緒に見直していきます。手持ち服を1点ずつ確認して、手放してもいい服、逆にアイテムを加えることで生き返る服などを仕分けてから、実際に手持ち服を使ったコーディネートのご提案や買い足し服のアドバイス、そして整理や収納をお手伝いしていきます。
「ショッピングアテンド」では、手持ちの服から買い足すアイテムを一緒にお店に行って選ぶお手伝いをします。ご予算を事前にお伺いしたうえでおすすめのお店にご案内して、そこでお似合いになるアイテムをご提案させていただき、フィッティングにも立ち合います。そして最終的な服のご購入については、お客様にご判断していただきます。
— クローゼットの収納では、どんなお悩みが多いですか?
服が捨てられないという方が多いですね。クリーニングから帰ってきた時のままのビニールがかかっている状態で、クローゼットにぎゅうぎゅうに詰め込まれていたりします。さらにそこに収まり切らずに別のハンガーラックにかかっていたりする場合も。
たくさん服があるけど実際に着ているのは取り出しやすい一部の服だけになってしまっていて、自分自身でどんな服を持っているかもわからなくなっているのではもったいないですよね。
— ぎゅうぎゅうなクローゼット、どこから手をつけたらいいでしょうか?
まずはクリーニングのビニールを服から外します。見た目にも中の服がわかりづらいですし、湿度的にも服によくありません。そこから1つ1つ服を見返していきます。
穴が空いていたり、ちょっと傷んでいるような服は手放す判断がすぐできますが、綺麗な服ってどうしたらいいのか悩みますよね。ただ意外と見直してみると、今の自分に似合わない服や時代に合っていない服というのが出てきます。そういうのは譲ったり、売ってしまったり等で手放す、断捨離していくのがいいですね。
— もう着ないけど思い入れのある服もありますよね
お話を聞いて、そういった大事な服は別でとっておきましょうと分けておきます。ご家族から譲っていただいた服など、思い出の詰まったモノをきちんと保管しておくためにも、クローゼットのアップデートは大事ですね。
「いま必要な服なのか」「必要ではないけどとっておきたい服なのか」というポイントを押さえることがクローゼットアップデートの第一歩ですね。私たちがご自宅に伺う際には、その後にクローゼットをさらに使いやすくなるようセットさせていただきます。
トランクルームから
収納サブスクへ切り替えて
服管理をもっと便利に
— ご自身ではどのようにお洋服を管理されていますか?
部屋にある服はハンガーにかけて常に見える形にしています。ハンガー保管できないインナーやニット、スカーフやベルトなどの小物類は、スタッキングできるオシャレな箱などに入れるようにしています。畳んだりせずくるっと丸めて入れておく感じです。朝着ていく服を決めるのに見えていないと考えづらいですし、散らかりがちなので、そうすることで戻しやすくもなるんですよね。その方がコーディネートを考えるのも楽しいんです。
ただ職業柄、本当にファッションアイテムが多くて。もう一生分の洋服が手元にあるような状態ですね(笑)とはいえ毎年の流行でアイテムは増える一方だったので、以前はトランクルームを利用していました。
— トランクルームはどのように利用されていましたか?
使い始めたのは十数年前からなんですが、最初は小さな一部屋だけ契約してウォーキングクローゼットのように工夫して使っていました。服や靴もぎゅうぎゅうに入れすぎずにお部屋感覚で、すぐに使いたいモノが取り出せるようにしていたんです。
ただモノが増えるにつれ、契約する部屋を増やして収納スペースを広げたりもしたのですが、それでも足りず足の踏み場もない状態になってきてしまって。どこに何があるかわからない状態になってしまったんですよ。
そうすると使いたいモノを取り出すのが億劫になってしまうんですよね。それで同じようなものを買ってしまったりだとか。クローゼットがぎゅうぎゅうな時も同じことって起こりますよね(笑)
— 使いたいモノがすぐに見つからず、結局買ってしまったというのはよくありますね…
それはやっぱりよくないなと感じて、二棟借りていたスペースを減らそうと思った3〜4年くらい前のタイミングで、収納サブスク「サマリーポケット」を利用し始めたんです。
最初の頃はトランクルームとサマリーポケットを併用して使っていたんですが、今はもうサマリーポケットだけ使うようにしています。
— サマリーポケットのどんなところがよかったのでしょうか?
スタンダードプランだと預けたモノが1点1点スマホから写真で一覧で見られて、何を預けていたかすぐわかるし、取り出しがしやすいのが本当に便利だなと思いました。私にはそっちの方が合うなと思ったんですよね。トランクルームに預けていた時にどこに何があるかわからなかった状況とは大違いです!
預ける時も専用ボックスに詰めて、玄関先で集荷に来た方に渡すだけなので楽ですよね。
— 預けているのはお洋服が中心ですか?
季節の変わり目の衣替えに服や小物を預けています。衣替えは気温変化がある10月頃、3月頃にすることが多いですね。とはいっても、Tシャツは重ね着や部屋着などで1年中使うことも多いので明確に春夏服・秋冬服という形でわけることって難しくなってきていますよね。
なので、季節ごとにまとめるというよりはシーンごとに分けて預けるようにしているんです。
例えば冬になって明らかに着ないのは、リゾートスタイル。リゾートワンピースや籠もの、ビーサンなどリゾート風味のものを「リゾートボックス」としてまとめて預けてしまうんです。そうすると、そのリゾートセットコーディネートが使いたいタイミングでまとめて取り出せばいいので楽なんですよ。
— 利用用途にあわせてボックスごとに分けるのは使いやすそうですね
最初はスタンダードプランのラージサイズ2箱だけでしたが、今では10箱くらい預けています。それぞれのボックスごとに、コーディネートでまとめていたり、あとはなんでも入れてOKボックスも作っています(笑)
サマリーポケットのスタンダードプランは1点ずつアイテムを取り出せるのも便利ですが、利用シーンでボックスにまとめておけば取り出すのも楽ですしね。
— その他にはどんなモノを預けているんですか?
アウターボックス、スポーティボックス、バックボックスなどがありますね。あと私の場合は1年中デニムをよく履くんですが、真冬の場合はタイツの上にデニムを履かないと冷えて寒いんですよね。ただその合わせ方が好きではなくて使う頻度が減るので、デニムコーデボックスというのも作っています。ドレッシーなブラウスにヒールの靴を合わせるようなフォーマルな装いやカジュアルパターンなど、デニム何本かとコーディネートしたい服を1つのスタイルボックスとして一緒に預けているんです。
— たしかにデニムは1年中使うようで真冬は使っていない気がします!
デニムって実はものすごく流行が出るファッションアイテムなんですよね。だからデニムは毎年買い足す勢いで更新していかないといけないので、増え続けてしまうんです。デニムを新しくするだけでコーディネートが最新の雰囲気になることがあるんです。
お客様にもよくいうのは「昔のデニムはどんどん更新してください」ということです。
リアルな自分にあった
クローゼット作りが
快適な暮らしに繋がる
— デニムってあんまり廃り流行りがないイメージでした
全然違うんですよ!全体的なバランスやウエストの位置、フォルムが毎年更新されているので去年のものを履かないでくれという極端さではないんですが、数年前のものでも古いコーディネートに見えてしまうことがあるんです。
古着を上手にコーディネートしていくのも可愛いんですが、意図していないのに古っぽく見えてしまうのはもったいないですよね。デニムは価格幅が広くてお手頃なモノもたくさんありますし、そういうモノはどんどん更新していくのがおすすめです。
— コーディネートとして考えると靴もたくさんありそうですね
我が家のシューズクロークはもういっぱいなんですよ(笑)。自分が使う靴を毎日履き替えているとかではなくて、仕事で1回しか使っていないモノもたくさんあって。以前購入した透明のスタッキングできるケースに入れていますが、サマリーポケットにコーディネートの1つとして預けているモノもあります。
ブランドものや自分が気に入って買ったモノって、数回しか使っていない、すぐ使うタイミングがないモノでも中々手放したくないじゃないですか。そういうのはサマリーポケットにどんどん預けています。
— 冬になるとアウターを取り出すので家の収納が足りなくなりそうですね
冬物と入れ替えで、サーフィンをやっているのでアウトドアボックスとして海で使用するアイテムをまとめて預けますね。あとは襟のあるシャツは私の場合は重ね着に使わないので預けてしまいます。あと昨今の社会情勢でフォーマルな場が大分減ってしまったのでワンピースやパーティ用の靴とかなども預けてしまいたいと思ってます。
それぞれのスタイルがあるので、一概に「これを着ないからしまいましょう」というのはありませんが自分のスタイルを確認しながら、サマリーポケットに預けるモノを選んでいけるといいですよね。
— 「STYLISTE」のクローゼットアップデートをお願いすると、サマリーポケットに預けた方がいいモノの相談にも乗っていただけるんですよね
クローゼットの中に入れたまま、着るかもと思っても結局着ない服というのがありますよね。手放す必要はないけれど、他の服が見えなくなってコーディネートしづらい、いつも同じ服ばかりになってしまうなら日々の使い勝手向上のためにも、クローゼットをスッキリさせる必要があります。そこでサマリーポケットにどう預けたらいいのかというのもご提案させていただくんですよ。またサマリーポケットへの箱詰めなどの作業も一緒にお手伝いします。
預けたあともスタンダードプランなら写真で一覧になっていますし、すぐに取り出せるので使いたい時に使えないということもないですしね。私自身もサマリーポケットのマイページで自分のモノを見返しながら、何が必要かなっと自分のスタイルを見つめ直すのにも役立てています。
— 服が見える収納できるスペースがない家の場合はどうしたらいいでしょうか?
お部屋の環境が整っていると気分も上がりますし、暮らしもよくなりますよね。人が急に来ることになっても困りませんしね(笑)。いつも快適な部屋にするには、収納におさまりきらなくてもパッと見スッキリ見えるような入れ物やしまい方にできるといいですよね。剥き出しのカラーボックスだったりするとちょっと味気ないですし。
私の収納スペースは開けると籐の籠しか見えない状態になっているんです。その状態ならパッと見お客様にみられても困りません。その中身は細々としたモノがぐちゃぐちゃしていたりするんですけど、それでも見える部分がスッキリしているので、快適に過ごせますよね。
— クローゼットアップデートはどんなタイミングでするといいでしょうか?
衣替えの時期など、ご自身でアイテムを見直すタイミングはおすすめですね。ずっとクローゼットの中にあるけど、全然着てないなって服が絶対あると思うんです。リアルな今の自分と照らし合わせたらクローゼットアップデートは手放すだけでなく、見直すタイミングで「こういう使う方もできるかも」というのに気づけることもあります。
お一人で見直すしてみるのはもちろん、悩むことがあればぜひプロのスタイリストに気軽にご相談いただきたいです。さらにショッピングアテンドで、自分で気づけなかった似合うスタイルをご提案させていただくこともできるので、日々のコーディネートを考えるのがもっと楽しくなりますよ。
【お得情報】
新規利用で保管料が数ヶ月分無料に!
今すぐには使わないモノはサマリーポケットに預けて、お部屋スッキリしませんか?
https://www.styliste.com/
公開日 2022年11月4日
※記事内のサマリーポケットの情報はすべて公開時のものとなります。料金・プラン等は変更となっている場合がございます。