競技生活を引退後、若手育成のためバドミントン指導を行っている、2012年ロンドンオリンピック銀メダリストの藤井瑞希さん。サマリーポケットをご愛用いただいています。
オンライン指導サービス「アドバ」や、自身のYouTubeなどで発信にも力をいれている藤井さん。バドミントン競技を頑張っている方々に向けての育成に対する想い、モノに対するこだわりまで伺いました。
対面指導ができないならオンラインで!と
新たな活動を開始
— バドミントンのオンライン指導サービス「アドバ」を始められたそうですが、どのような形で受けることができるのでしょうか?
事前に撮影したプレー動画で様子を見せてもらって、指導をする形です。本来なら直接会ってしっかり指導したいところですが、オンラインでも私がその選手の状態を見て言葉をかけるからこそ伝わるものもあるなと感じています。
例えばいっぺんに課題を10個指摘されても、それを覚えてすべて改善できる選手は少ないんですよね。
— たしかに、あれもこれもと課題があると集中するのが難しそうです。
どのタイミングで、なにができるか。メダリストの私が言うことで、考えるきっかけを与えることができると考えています。そうすることで、大きく成績が変わることはなくても、プレイが変わるのかなと。「藤井さんがこう言っていたから、今日はここをフォーカスして練習しよう」と、意識に繋がるんです。
「どういう言葉をかければ、モチベーションを上げられるか」を考えることこそが、指導者の役目です。結局、いくら言っても自分自身が「やろう!」と思えないと、成長出来ません。「やらせる」だと、限界はあります。たくさんの方々に出会って、それぞれに合う指導ができれば……と、私も指導者のあり方を深く考えるようになりました。
— YouTubeチャンネルには60本以上の動画がをアップされていますよね。
以前は地方にもどんどん伺って、直接子どもたちに会ったり、バドミントンを教えたりしていたんですけど、新型コロナウイルス感染が拡大以降はどうしても、地方に行くのが難しくなってしまいました。
でも「これまでは現地に行って満足していたけれど、オンラインで継続して接点を持つのもいいんじゃないかな?」と考えるようになって、オンライン指導サービスに加えて、モチベーションアップや競技のコツをYouTubeで発信するようになりました。
— フォームやショット説明の動画が中心ですが、トークも充実していますね。
プロの思考やメンタルの保ち方って、直接自分の言葉で話さないと伝わらないんです。実際にプロに話を聞く機会って、なかなかないですよね。プレイヤーのみなさんの疑問や質問に答えたくて、できるだけ回答するようにしています。
— 競技に必要なシューズなどのレビュー動画もあり、助かっている人も多いのでは。
まさに自分が買うときに困った経験があるんです。シューズは使ってからだと返品もできないし、なんとなくデザインだけで選んで、履いてみると足に合わないこともあって……。メーカーのヨネックスさんのご協力もあって、実際にコートで動いての試着レビュー動画ができました。
行く先々で「YouTube観てます!」と声をかけていただくことが増えてきました。幅広い方に視聴してもらっていることを実感しています。
今すぐ着ない服は預ける。
サマリーポケットで身軽な暮らし
— バドミントンで使う服など、どう管理されているんですか?
実は現役時代のユニフォームは、ほとんど人にあげちゃいました。基本的に自分が使わないモノって保管していても価値がいまいちわからなくて。それならサインを入れて親戚や友人にあげちゃうのがいいのかなって手放しています。
ただ、練習用のジャージは量が半端なくあって。生地がしっかりしてるベンチコートや、冬物の分厚いアウターがたくさんあって、結構場所をとってますね(笑)
— 日々使うモノだと、洗い替えのサイクルもありますよね。
昔からジャージはかなり多くありましたが、社会人になってアスリートとして活動するようになるとそれに加えて毎シーズンユニフォームも変わるし、どんどんモノが増えていくんです。
とにかく場所をとって収納に困ってたので、季節外の服とかはどんどん宅配収納「サマリーポケット」に預けるようにしています。
— 今回の取材は、藤井さんがサマリーポケットをTwitterで紹介してくださったのを見て実現しました。ご利用、ありがとうございます。
— サマリーポケットを使ったきっかけはなんでしたか?
サマリーポケットのことは、2020年くらいにテレビCMで知りました。それまで、別のサービスを使っていたんですけど、「お、値段も安いぞ」「こっちに服とか預けちゃおうかな、使ってみよう」って思って。
— どんなモノをサマリーポケットに保管していますか?
預けてるモノは「絶対に今シーズンは着ない服」と「布団」ですね。ファッションを考えるのが大好きで季節の変わり目になると新しい服の購入を検討するんですが、その時「自分が持っていた服ってどんなのがあったかな?」って、サマリーポケットを見ながら買い物計画を立てています。
預けているモノをスマホから確認できるのは便利ですよね。クリーニングやおしゃれ着保管(旧:ハンガー保管)のオプションサービスもあるし。
— メダルなど、思い出のモノはどう管理されていますか?
自分が喋った後に形になったモノとかって、恥ずかしくて見られないタイプなんですよ。掲載雑誌とかも、家族に渡しちゃう。実はメダルとかもそうで、周りの人に見てもらって喜んでもらうためのアイテムとして使ってます(笑)
どちらかというと、モノにあまり思い入れを持たないタイプなんです。色んな土地を回って、青森、熊本、ドイツ、イギリス、そしてまた熊本、今は東京……っていう生活が基本なので、モノに執着しきれないんですよね。マイホームを買ったら価値観が少し変わるかもしれないんですけど。だから身軽になれるサマリーポケットはとてもいいなって感じてます。
ファッションを満喫しながら
バドミントンを楽しむ
— ファッションがお好きとのことですが、私服も多めなんでしょうか?
家に遊びに来た友達が「服に埋もれる!」って言うくらいあります(笑)。私服に関しては、流行りモノは安く、長く着るモノは良質なものを。トレンドアイテムはZARAやGU、ユニクロなどで5,000円以内で抑えてます。
メディアに出るときは、きれいめの格好をしなきゃいけないから、また私服と違う服も必要で、どんどん増えていってますね。
— バドミントンをする時にも、ファッション性は意識されていますか?
年の離れた姉が2人いて、小学生の頃からおしゃれを意識していました。ユニフォームを適当に着てると姉が容赦なく「ダサいよ!」って言ってくるので(笑)。昔からゼッケンのクリップとかも、普通の安全ピンじゃなくてキャラ物にしたり、工夫して楽しんでいました。
ユニフォームもサイズ感のバランスとか色とか、こだわって決めています。髪型も、ショートって決まっている中でも、常におしゃれなスタイルを考えています。
— それが楽しくバドミントンをする秘訣にもなっていそうですね。その他、息抜きにはどんなことをされてますか?
最近、休みの日はゴルフをしています。現役を引退してから、やっぱり私は体を動かすのが好きだなと気がついたんです。そこから色々なスポーツをかじっていく中で、ゴルフにハマりました。
バドミントンとまったく違うからこそ、「出来なくて悔しい!」っていう感情がいい意味でわかなくて、完全に「趣味」として楽しめるんですよ(笑)。
— アスリートならではの感覚ですね!最後にこれから挑戦したいと考えていること、教えて下さい。
外出自粛中、自分と向き合って「好きなこと、やりがいがあることなんだろう?」と、とことん考えたんです。そうしたらやっぱり、子どもたちに触れ合ってバドミントンを指導することに、一番やりがいを感じるなと思って。
「今はこんな状況なので、なかなか頑張れない」っていうメッセージもいっぱいいただくんですよ。トップアスリートでも、頑張れないときは頑張れない。無理にやる気を出そうとするより、やっぱり楽しむことこそが大事。
「本気で頑張りたくなったときのための土台を作りましょう」というイメージで、まずはオンライン指導やYouTubeなどを通して、基礎を学べる場をしっかり作っていきたいです。
現在は、東京オリンピックでバドミントン競技のJC解説をつとめるなど、テレビ解説者や全国各地でバドミントンの普及活動を行っている。