今回は、子供向けの工作ワークショップやハンコアートなど趣味の創作活動を行っている「日曜アーティスト」の前田とまきさんに、収納サブスク「サマリーポケット」の体験レポートを寄せていただきました。
カビ・虫食い・黄ばみによる劣化を防ぎながら荷物の保管ができる「無酸素保管オプションサービス」で、写真やフィルム、アート作品など劣化させたくないモノの保管にご利用されたそう。
家が作品や画材などであふれている
普段「日曜アーティスト」を名乗って趣味の創作活動をしています。キッズ向けの工作ワークショップを開いたり、ハンコで絵や壁画を描いたり、ウェブ制作や各種デザインなど、気の向くままに自由な作品制作を行っています。最近は、古い額縁屋さんの建物をみんなでリノベーションしたのをきっかけに、作品展やアートイベントの施工をお手伝いするということもしています。手を動かして何かをつくるのが好きです。
こんな風に気ままな創作活動を続けていると、ついつい画材や制作の材料が増えていって、つくった作品もだんだん置き場所がなくなってきて困ったことに。とりあえず「文書保存箱」に詰め込んで部屋の端に積み重ねて保管しているのですが、場所もとるし探しにくいし。なんとかしたいなぁと思っていました。
アメリカでアートを学んでいた学生時代には小さな倉庫を借りていたことがあります。陶芸彫刻が専攻だったので、どんどん作品をつくっていったらその当時も置き場所がなくなってしまったので契約していました。卒業後、ロサンゼルスで写真の仕事をしていた時も、その倉庫にいろいろ詰め込んでました。基本的に空調などもない倉庫で、外気も筒抜けですし、ホコリなども入ってくるので保管環境としてはあまりよくなかったですね。
現在は東京のマンション暮らしで、レンタル倉庫の利用も検討はしてみたのですが、車を持っていないので荷物の出し入れがタイヘン。また、倉庫によってはやっぱり保管環境が気になります。
そこで以前から利用を検討していた収納サブスク「サマリーポケット」なら宅配で自宅にいながら預けたり取り出したりすることができるので、非常に便利ではないかと考えました。デフォルトで空調やセキュリティをしっかりと管理した倉庫で預かってくれるのでとても安心。
新たに「無酸素保管オプション」のサービスがはじまったと聞いて、さっそく作品の保管に使ってみることにしました。
無酸素保管オプションは酸素濃度が0.1%以下になる無酸素状態での保管をしてくれるもので、防カビ効果や防虫効果、酸化防止など、保管環境としては最高の状態。
スタンダードプランはアイテムを1点1点撮影してくれるのも良いですね。アプリやPCでの管理がしやすくなります。さらに1箱あたりオプションの「あんしんサポート」をつけると最大50万円の補償も付くので安心です。
「無酸素保管」で荷物を預け入れるには?
無酸素保管の基本的な利用方法は、通常の「サマリーポケット」と同じです。まずは、どんなモノを預け入れたいかによって、好みのサイズと数でボックスを取り寄せます。自宅にボックスが届いたら、荷物を詰めて集荷を依頼。自宅までボックスを取りに来てくれるという仕組み。預けた荷物は、空調・セキュリティが徹底管理された環境に保管され、スマホからいつでも取り出しを依頼することができます。
今回私が選んだのは無酸素保管オプションが利用できるスタンダードプランで、幅43cm x 奥行37cm x 高さ33cmの「レギュラーボックス」と、幅60cm x 奥行38cm x 高さ20cmの「アパレルボックス」の、合計2箱。「アパレルボックス」の方が、底面が広くて高さが低く、服などをいれるのに適している感じですね。書類など、一般的なアイテムを格納するのであれば、「レギュラーボックス」で良いかと思います。このほかに、「ラージボックス」という幅68cm x 奥行45cm x 高さ37cmの大きなサイズのボックスもあります。
サマリーポケットにボックスを依頼する時に、追加オプションで「無酸素保管」を選ぶと、防カビ・防虫・黄ばみ防止などの効果がある「無酸素状態(酸素濃度0.1%以下を達成)」で保管してもらうことができます。
無酸素保管オプションは、専用機械などを用いて酸素濃度を0.1%以下にするということです。ボックス内のアイテムをいったん取り出し、特殊な袋に梱包して、脱酸素剤を入れます。そして、専用の機械で袋の中の空気を抜き、窒素を充填。袋をボックスに入れて保管するという流れです。およそ2週間程度で低酸素状態から無酸素状態になるそうです。
無酸素保管オプションのメリットとしては、酸素濃度を低く保つことで防カビ効果、防虫効果、酸化防止が期待できます。さらに「あんしんサポート」オプションが無償で付帯されるので配送時や保管中の事故にも最大50万円の補償がされる他、保管中のカビ・虫食い・黄ばみによる損害を補償する無酸素保管補償もつくのでさらに安心ですね。
劣化させたくない写真やフィルム、作品を
サマリーポケットに預け入れ
自宅にボックスが届いたら、預け入れるアイテムを詰めていきます。無酸素保管すると特におすすめなモノは、革製品や着物など自宅での保管が難しいアイテムや、ウールやシルクなどの天然素材でつくられたモノ、あるいはコートやセーターなど衣替えで保管している間に虫食いなどが気になるアイテムなどです。もちろん、書類や古書なども無酸素で保管することでより状態を保ったまま長期間保存することができます。
今回は主に、過去につくった作品やそれにともなう資料、紙焼きの白黒写真や、画材や作品制作の材料などを預け入れることにします。
作品を整理・分類して必要な情報とともに保管することを「アーカイブ化」と呼んで、デジタルの作品などでは定期的によくやっていたのですが、このようにリアルな作品を箱詰めして本格的なアーカイブをつくるのは今回が初めてです。
とりあえず試行錯誤をしながら、90年代から今に至る写真や絵画、スケッチ、版画、印刷物など、これまでに行ったアートプロジェクトに関する資料や作品などを整理・分類してラベルを作成しつつまとめていきました。箱を取り寄せてから、箱詰めをして、集荷を依頼するまで約1か月間。手元にある作品や資料を見返しつつ、それぞれをグループ分けして梱包し、まとめていくのはなかなか充実して楽しい作業でした。
サマリーポケットに何を預けるかを決め、それぞれフォルダーやケースを使って小分けにした後、それぞれの中身が分かるようにラベルを作成しました。これを各アイテムに貼っていきます。
今回利用したスタンダードプランには、預けたアイテムの写真を1点1点、撮影してスマホやPCから確認できるようにしてくれるというサービスが付いています。その際に、預けたアイテムが30点まででしたらそれぞれ撮影してくれますが、それを超えるとまとめて撮影ということになります。
なので、預け入れるアイテムは30点以内にしておくと、マイページから持ち物がより確認しやすくなります。というわけで私は、このように100円ショップで購入したケースやフォルダーを利用して、ある程度アイテムごとにまとめるということをしました。
ケースの中身は種類ごとに分類。このフォルダーの中は、キッズ向けの工作ワークショップで使用したアイテムをまとめています。
保管環境に気を遣う、紙焼きの写真や銀塩フイルムのネガも預け入れ。温度や湿度が管理された場所で、光の当たらない箱の中に入れ、かつ無酸素状態であれば写真やネガにとってとても良い環境ですね。
学生時代に写真を学んでいた頃に自分で現像した写真やフイルム、自作のピンホールカメラで撮影した写真、ポラロイドカメラで撮影したインスタント写真などを整理しながら箱に詰めていきます。
絵画の作品や、ドローイングの習作など。こちらも写真撮影して、ラベルを作成した後、きちんと梱包してから箱に入れました。
無酸素保管を依頼する際の梱包のポイントとしては、専用の袋に入れて空気を抜くという工程があることを意識して、鋭利な突起などがないようにするということ。自分で梱包してから箱詰めすることが理想的ですが、もし意図せず袋を傷つけてしまうような形状のモノがあった場合は、スタッフの方が養生をして保管する場合があるそうです。また、ジップなどがついた袋に入れて密閉した状態で預けると、無酸素保管の効果を下げてしまう可能性があるので気を付けましょう。可燃物なども、預け入れNGです。
他にも、液体や割れ物など、サマリーポケットには預け入れができないものがあります。今回の私の場合は、以前作ったオリジナルデザインの切手を預けようと思ったのですが、預けられないもののリストに「現金、有価証券、通帳、切手、印紙……」とあったので、これは除外しました。
壊れやすいものは、緩衝材などを使って梱包します。ガラス製品や陶器類などを預け入れることはできますが、万が一の事故の場合は原則補償の対象外となります。それを理解したうえで、今回私はいくつか陶芸作品も預け入れました。詳しくは、ボックスに書かれている「お預け前のチェックリスト」に目を通すか、公式サイトの情報を確認しましょう。
荷物の重さは、レギュラーボックスとアパレルボックスは20kgまで。それを超えると、箱を分割しての保管となるので、別途費用が発生します。箱詰めをした後、箱を抱えた状態で体重計に乗って重さを計ってみたところ、私の箱はどちらも1箱12kgくらいにおさまっていました。
集荷にきてもらい預け入れも玄関で完了
箱詰めが終わったら、スマホから集荷を依頼します。自宅の玄関まで取りに来てくれるので非常に便利。
ボックスを受け取る時もそうだったのですが、私が住んでいる東京都のエリアでは、PickGo宅配という業者さんが配達と集荷を担当してくださいました。これがかなり便利で、日時の指定もスムーズ。かつ配達員さんが来る際はリアルタイムでGPS情報が確認できるので、「あ、そろそろ来るな」というタイミングが分かるので安心。
集荷の後は、預け入れと写真撮影が完了するのを待ちます。写真撮影が完了すると、アプリやPCから画像を閲覧できるようになります。自分が箱詰めしたアイテムが画面上で確認できるのは良いですね。預け入れた後、アイテム単位での取り出しや、あるいはボックス単位での取り出しも可能。
それぞれのアイテムの詳細は、自分で編集することができます。カテゴリーとサブカテゴリーを選択し、アイテム名やメモを記入します。検索もできるので、便利ですね。
もちろん、アイテムによっては無酸素保管は不要かもしれないですし、あるいは写真撮影もいらないということであれば、月額330円からのエコノミープランを利用することで保管料を抑えることができます。
本や雑誌、DVD、ゲームソフトなどはブックスプランで預け入れることで個々のアイテムのバーコードを読み取って管理することも可能。アイテムや用途によって箱のサイズやプランを選びつつ、最適な方法で預け入れるのが良いですね。
無酸素保管による効果については、まだ預け入れたばかりなので分からないですが、少なくともこれ以上はない最適な状態での保管が期待できるので、とても安心です。
今回は作品のアーカイブ化という目的で無酸素保管を活用してみましたが、まだまだ家にたくさん整理したい作品や荷物があるので、引き続きまた身の回りのものを整理しながら預け入れしてみたいと思います。
【お得情報】
新規利用で保管料が数ヶ月分無料に!
今すぐには使わないモノはサマリーポケットに預けて、お部屋スッキリしませんか?
「日曜アーティスト」を名乗り、キッズ向けの工作ワークショップや写真、執筆など趣味の創作活動を続けている。富士塚巡りや低山散歩など「登らない山登り」が趣味。1998年ネバダ州立大学アート学部陶芸彫刻学科卒。アーバンアルピニスト。元中銀カプセルタワービル住人。
Twitter: @tomakimaeda|Instagram: @t0maki|note: @tomaki|Blog: TOMAKI.jp|Website: TOMAKI.com|Mobile site: TMK.jp
2023年2月 公開
※記事内のサマリーポケットの情報はすべて公開時のものとなります。料金・プラン等は変更となっている場合がございます。