着物の魅力に惹かれながらも、その保管方法に頭を悩ませている方は少なくありません。クローゼットの衣替えや収納スペースの確保に困っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、フリーランスとして着物との付き合い方を発信活動をしているたこすけさんに、収納サブスク「サマリーポケット」の利用体験をお聞きしました。
着物はリサイクルショップで買い始めて、
YouTubeで勉強
— 着物との出会いについて教えてください。
最初に自分で着たのは5〜6年前になります。でも、今くらい頻繁に着るようになったのはここ1年くらいで、InstagramやYouTubeで発信活動を始めてからですね。もともと浴衣は着ていましたが、着物のことは全然詳しくありませんでした。お稽古事の発表会のために、そろそろ自分で着られるようになった方がいいなと思って始めたのがきっかけです。
— 着物にどういった経緯でハマったのでしょうか?
当初はお稽古事の発表会用だけでしたが、着物は着続けないと着付けを忘れちゃうって言われて、時々着てみようかな、みたいな。あとInstagramで着物系の発信をされている方やブランドがたくさんあって、投稿を色々見ていたら、そこで思いのほか楽しい世界が広がっていることに気づいてハマっていった感じですね。
— 着物はどうやって買い揃えていったんですか?
最初はお稽古事の先生に「どこで買ったらいいですか」と聞いて、大手のリサイクルショップに行って、お店の人に教えてもらいながら買いました。フォーマルな着物や、どんな時にどんなモノを着るかといったルールは、全部YouTubeで勉強しました。YouTubeで見て、「よし、じゃあこれを買ったらいいんだな」と思って、お店に行く感じです。最初は練習用の1枚が欲しくて、ポリエステルで自分で洗える安いモノを買いました。
— 着物のコーディネートはどのように考えていますか?
暑い時期だと気温が一番の考慮点ですね。汗をかいてもある程度涼しく過ごせる素材を選びます。それに加えて、行く場所やTPOに合わせてコーディネートを楽しんでいます。例えば、水族館に行く時はサンゴの帯を締めたり、ホテルのランチに行く時はちょっといい正絹の着物を選んだりしています。
着物作家さんのイベントに行く時は、その作家さんの作品を身につけていくこともあります。小物、特に帯留めは作家さんの作品を買うことが多いですね。作家さんのイベントで制作過程を聞いたりすると、そのモノへの愛着が増します。
シチュエーションに合わせた着物の楽しみ方
— 着物に興味がある方に伝えたいことはありますか?
堅苦しく考えすぎないことが大切です。確かにルールはありますが、入ってみると楽しい世界が広がっています。歴史ある分、いろんな人の思いが受け継がれてきた技術もありますし、昔の人は毎日着ていたモノなので、難しく考えずに一歩踏み出してみてほしいですね。
着物のコミュニティも魅力的です。イベントで知り合った人たちと交流を深めたり、一緒に着物で飲み歩いたりするのも楽しいですよ。
— 現在、どのくらいの数の着物をお持ちですか?
着物だけで20から30くらいあると思います。買わない時期もありますが、シーズンに1枚くらいは仕立てていますね。今年は着物2つと羽織を仕立てました。去年は着物を4つくらい仕立てて、他にもリサイクルのフリマで気に入ったモノをちょこちょこ買っています。
仕立ては本当にピンキリなんですけど、普段着としてカジュアルに着るような木綿や綿麻の反物は3〜4万円くらいしますし、仕立て代もお店によって変わります。ミシン併用なのか、全部手縫いなのか、海外仕立てなのかで値段が変わってきます。海外のミシン仕立てが一番安くて、国内の職人さんの手縫いが一番高いですね。普段着だと仕立て代は大体、安くて1万円台、高くて4〜5万円くらいです。海外でミシン仕立てをすると、かなり費用を抑えられます。ただ、それぞれの良さがあるので、自分に合ったモノを選ぶといいと思ってます。
— その多くの着物の収納、どのような工夫をされていますか?
部屋にあるウォークインクローゼットを魔改造しているんです。イケアの棚を使って、着物の列と帯の列を作っています。半襟や帯揚げなどの小物類も一緒に入れています。よく着る普段着は、たとう紙には入れずに、そのまま畳んでガシガシ並べていますね。フォーマルなモノは除湿剤を使ったり着物へのダメージがなるべく少なくなるよう保管しています。
基本的には畳んで積み重ねる形で収納していますが、季節や使用頻度によって配置を変えています。使わない季節のモノは上の方に置いたり、別の場所に移動させたりしています。
— 着物の数が増えてくると、収納に困ることもありますか?
そうですね、増えてくると洋服を入れるスペースがなくなってきて…(笑)。洋服を手放しすぎて、困ることもあります。元々ミニマリスト志向だったんですが、着物にハマってからはどうしても着物だけでなく、小物類なども増えてしまって。
そこで収納サブスク「サマリーポケット」を着物保管で使ってみました。
しばらく着ない着物の保管にサマリーポケット
— サマリーポケットを利用してみていかがでしたか?
体験としてすごく良かったです。ボックスのオーダーも、集荷の依頼もスマホで全部完結できて、送り状の手間もなく、とてもありがたかったですね。
— どんな着物を預けたんですか?
スタンダードプランのアパレルボックスで、たとう紙に入れた状態で普段着の着物6枚、兵児帯1枚、羽織4枚を預けました。シーズン外のモノなので、家では使わない場所に置いていたんです。
ボードゲームにはまっていた時期があるので、ウォークインクローゼットの天袋にボードゲームを置いてあるんですが、着物の収納が足りなくて、その隙間に無理やりいれていました(笑)。
— 預ける前にクリーニングに出しましたか?
自分で洗えないモノは、シーズン終わりに、たくさん着た着物だけを専門の業者さんにドライクリーニングをお願いしています。浴衣や木綿、麻、ポリエステルなど洗えるモノは自分で洗っています。
自分で洗う場合、アイロンがかけられないモノはネットに入れて洗濯をして、脱水時間を短めにいしています。洗濯後に本畳みをして、その上から重りを乗せます。少し生乾きの状態で伸ばしてから干すと、アイロンがけをしなくても綺麗に仕上がります。今回預けたモノはすでにきれいにしてあるモノだったので、そのまま預けました。
— これまで収納サービスを使ったことはありますか?
サマリーポケットは以前から知ってはいたんですけど、なかなか使うところまで至りませんでした。すでに収納がパンパンなので今回サマリーポケットを使っていなければ、部屋の方に侵食してしまっていたかもしれませんね。
— 着物の保管に活用していけそうですか?
はい、使ってみて使い心地が良かったので、シーズンオフの着物はもうこの収納方法がいいなって思いました。利用する最初の一歩が重かったですが、実際に使ってみると良さがわかりました。もしかしたら、次は預ける量を2〜3箱に増やすかもしれませんね。
利用してるボックス
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季節ごとの衣替えの手間も減り、大切な着物を安全に保管できる収納サブスクは、より充実した着物ライフを送るための強い味方になるかも。
※記事内のサマリーポケットの情報はすべて公開時のものとなります。料金・プラン等は変更となっている場合がございます。
2024年8月公開