チャンネル登録者数16万人超えのYouTuber、ハナモリさん。1Kのコンパクトな賃貸マンションに一人暮らしの彼女は、壁紙を張り替えたり、家具を手作りしたりと、工夫しながらインテリアを楽しんでいます。モノへの価値観について伺いました。
好きなことはちゃんとするけど、
そうじゃないことは完璧にしなくていい
— インテリアコーディネーターって、あまり馴染みがないのですが、どんなお仕事でしょうか。
賃貸の部屋の一室をコーディネートするのが主な仕事で、什器などを納品しつつ、壁紙まで変えることもあります。インテリアコーディネーターというと「おしゃれな仕事だね」と言われるんですけど、どちらかというと肉体労働です。糊をかぶりながら、作業着でボロボロになって働いています(笑)。
— お仕事で大変な中で、どうやって快適な部屋作りをしていますか?
工夫しているのは、照明の使い方です。夜は絶対にシーリングライトをつけない生活を、かれこれ5年くらい続けています。定時がないフリーランスなので、深夜作業もできちゃうけれど、夜遅くまで明るい空間にいると、眠れなくなって生活リズムが崩れると思って。少し薄暗い空間にいるうちに、だんだん眠くなってくるんです。
— 体内時計を整えるために、間接照明を取り入れているんですね。ハナモリさんが日々の暮らしにおいて、大切にしていることはありますか?
「完璧にしすぎない」ですね。よく「お部屋綺麗ですね」と言っていただけることが多いんですけど、私は掃除や洗濯が苦手なんですよ。なので、床掃除はルンバ任せだし、洗濯もドラム型洗濯機を導入しました。90%くらいは綺麗になるから、それでいいかなって。
— 無理しないようにしているんですね。
「丁寧な暮らし」と聞くと、朝から掃除して、常に整っている部屋をイメージする方も多いと思うんです。私はどちらかというと、「好きなことはちゃんとするけど、そうじゃないことは完璧にしなくていいや」という温度感ですね。自分が得意なこと、苦手なことを意識して、難しいことは手放しています。
仕事が忙しいと、YouTubeで公開したナイトルーティーン通りにいかない日もありますけど、日々おうち時間を楽しく過ごしています。
賃貸マンションでもインテリアを諦めない
— 部屋作りのこだわりやテーマは、何を大切にしていますか?
今は「色を揃える」ことを強く意識していて、白と茶色とグレーだけにしています。
新卒で入ったのがリノベーションの会社で、毎年100軒以上のお部屋を見たんです。「これくらいの値段で壁紙変えられるんだ」「こういう流れでインテリアを組み立てるんだ」って、部屋作りの基礎がわかって。賃貸マンション暮らしですけど、諦めずになんでも自分でやってみるようになりました。
— YouTube配信のなかでテーブルも作っていましたよね。
理想にぴったりのモノがあったら買えばいいんですけど、何にでも使い勝手がいいサイズがなかったので作りました。なんでも自分で作ってみるのが好きなんです。既製品で納得できないモノは、家具でも作っちゃいます。
— インスピレーションはどこから?
Pinterest(ピンタレスト)で、好みのテイストのインテリア画像をすべて保存しています。どんどん自分の好きなモノをピンしていくと、関連画像がどんどん出てくるのでやりやすいんです。
サマリーポケットに荷物を預けて、
片づけがより楽しく
— サマリーポケットをご愛用いただいているようで、ありがとうございます。サービスを知ったきっかけは?
ミニマリストな友人にすすめられてから、使うようになりました。できるだけモノを増やさずに、断捨離するようにしているけど、それでも捨てられないモノはサマリーポケットを愛用しています。
— 今は、何箱預けていますか?
スタンダードプランのラージボックス1箱ですね。基本的にはブランケットとか、毛布、賃貸で最初にあった使わない洗濯機のパーツなどを預けています。自宅のクローゼットがとても小さくて、ぎゅうぎゅうにモノを詰め込んでいたから片づけも気が進まなかったんですけど、空きスペースが作れるようになったので、前向きに収納と向き合えています。
— クローゼットの余裕を意識するようになったんですね。
昔はモノをたくさん持っているタイプだったんですけど、ミニマリストの知人が出来て「こんなに少なくても生きていけるなら、私もできるんじゃない?」って思って、価値観が変わりました。
— 結構、モノを手放したんでしょうか?
服は、かなり処分しました。衣替えするタイミングで、すべての服をベッドの上に出して、1年着なかったモノは手放すようにしています。毎シーズン、選考会です(笑)。
— どれも当初は気に入って買ったモノだと思うんですが、手放すときはどう折り合いをつけているんでしょうか。
妹や友達に譲っていますね。今は買い物自体、あまりしなくなりました。おうちを片づけるようになって、好きなモノがクリアになったんです。選考会を重ねるうちに、好きなテイストや色の基準が定まってきたので、物欲が減りました。服もインテリアも、「いいな!」と思うモノはたくさんあるけど、買う時は吟味しています。
フィンランド留学が変えた、
仕事と暮らしへの価値観
— ハナモリさんがインテリアにのめり込むようになったのは、いつからですか?
大学3年生のときにフィンランドに1年間留学したのが大きかったですね。
— 大学生の留学先としては、かなりレアな国ですよね。なぜフィンランドに?
ずっとインテリアが好きで、「インテリア=フィンランド」っていうイメージが漠然とあったからですね。おしゃれなメーカーやブランドはフィンランドのモノが多かったし。
フィンランド人は、おうち時間をとても大切にしているんです。
夜は体を休めるために間接照明の暗い中で過ごしてる人も多いんですが、「日本は夜でも明るいね」って言われて、衝撃を受けました。「たしかに、なんでこうこうと電気つけるんだろう?」って。
— 留学を通して、暮らしへの価値観が変わったんですね。
仕事と暮らしの割合も、日本とは全然違うなって。
フィンランドは、朝8時に仕事が始まって、夕方には帰って、夕食は自宅で食べる人が多いんですよ。残業はイレギュラー。長期休みを2カ月くらいとる会社も多いし、家族でバケーションでメールも見ない人が多いですね。
私も、夜はシーリングライトを消して、しっかり休むようになりました。
— ハナモリさんがYouTuberとして、大切にしているマイルールはありますか?
YouTubeには、自分の好きなモノ、気になるモノしかアップしないです。編集も、すべて自分でやります。
— 立ち上げからずっと一人でコンスタントに動画をアップしていらっしゃいますね。機材はどんなモノを使っているんでしょうか?
機材は、三脚と一眼レフカメラだけ。自然光にこだわっているので、ライトもいらないんですよ。動画編集ソフトは、Adobe Premiere Proを利用しています。
— 更新を続けるモチベーションは、何ですか?
YouTubeを始めたことで、いろんな方からお仕事のお声がけをいただけましたし、動画をやらないと会えなかった人がいっぱいいるんです。「やりたいな!」と口に出したら、叶うこともたくさん。「一人暮らしの本を出したい」も、そのひとつです。私は一般人で、何の名声もないけど、YouTubeで「本を出したい」と口にしたら、実現しました。
— 書籍「ひとり暮らしBOOK~帰るのが楽しみになる」が4月3日に発売されましたね。
最初は、「ハナモリさんについての本を作りませんか?」という話だったんですけど、私が出したいのは一人暮らしの本なので、編集の方と相談しました。賃貸だから、一人暮らしだからと、インテリアや暮らしを諦めてほしくないな、と思ったんです。
でも、あくまでも、「ご提案」というニュアンス。こうしなきゃ、こうであるべき、と押し付けにならないようにしたいな。あくまでも、選択肢を増やすための本にしたいなと。インテリアだけでなく、一人暮らしの夜を楽しむ飲み物や、季節の食べ物やお花を紹介するコラムも入っています。
約8年間の一人暮らしで得たアイディアをぎゅっと詰め込んだ今回の書籍。これから一人暮らしを始める方はもちろん、もうすでに一人暮らしをされている方にも手にとっていただけると嬉しいです!
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※記事内のサマリーポケットの情報はすべて公開時のものとなります。料金・プラン等は変更となっている場合がございます。