一人暮らし・単身の引越し費用の相場
引越し費用の構成
引越し費用の用意は、複数の要素に基づいて構成されています。近畿運輸局で公開されている情報を元に、引越し費用の構成要素とその詳細について、1つずつ確認していきましょう。
1. 基準運賃
引越し業者に支払う基本的な運賃は、「時間制」と「距離制」の2つのタイプがあります。
時間制(4時間と8時間): 荷物を運ぶ距離が100Km以内で、作業時間が4時間または8時間以内の場合に適用されます。
距離制(1車1回の運送毎): 荷物を運ぶ距離が100Kmを超える場合に適用されます。
2. 料金
引越し費用には、以下の追加料金が含まれることがあります。
車両留置料: 荷主の要請で車輌を留め置く場合に請求されます。
休日・深夜・早朝の割増料金: 休日は2割増、深夜・早朝は3割増となり、これらの時間帯に引越しを行う場合には、金額に注意が必要です。
3. 実費
荷役・荷造り作業員費用、諸資材料、有料道路利用料など、引越し作業に伴う具体的な費用は実費として請求されます。これらの費用を比較することで、適切なプランを見つけることができます。
4. 附帯サービス料
特定の要望に応じて提供されるサービスには、別途附帯サービス料がかかります。例えば、クーラーの取り付け、ピアノ輸送、冷暖房機の運搬、アンテナの取り付け・取外しなどがこれに該当します。
一人暮らし・単身の引越し費用の相場
一人暮らし・単身引越しの費用の目安は、関東運輸局によると一般的には1Kから1DKのアパートやマンションが対象で、移動距離が約100kmで、引越し作業には2トントラック1台、運転手1名、作業補助1名が必要だと考えられています。
このケースでは、2トントラック1台、運転手1名、作業補助1名を含めた引越しスタッフの金額は、通常5万〜6万円程度が相場の目安とされています。引越しを検討する際には、金額の比較だけでなく、対応やサービス内容にも注意しましょう。
一人暮らし・単身の引越しに伴い発生する費用
一人暮らしの新生活における引越しに伴う複数の費用を用意しておきましょう。
引越し費用
一人暮らしの引越しに伴う最初の費用として、引越し業者への支払いがあります。これには荷造りや梱包、運搬、荷降ろしなどの作業に関する費用が含まれます。引越し先や引越しの内容によって変動するため、事前に見積もりをしっかり取りましょう。引越し作業の際には、注意深い対応が必要です。引越し業者に電話する時は、注意事項や特別なサービスについても確認しておくと安心です。
旧居の退去費用
以前の住居から退去する際には、敷金の一部が差し引かれることがあります。また、清掃費用や修繕費用がかかる場合も考慮する必要があります。
敷金から引かれる場合、国土交通省が策定した原状回復ガイドラインに基づいて、壁紙やフローリング、設備の修復が行われることがありますが、その際は見積もりと請求内容を確認し「賃借人の原状回復義務等」の表に該当するか、注意が必要です。
新居の初期費用
●敷金
新居に入居する際には、通常敷金が必要です。物件の状態が良好な場合に全額返却される場合があります。
●礼金
礼金は、入居時に支払うものであり、基本的には返却されません。
●仲介手数料
仲介業者への手数料も初期費用に含まれます。これは仲介業者が提供するサービスに対する対価です。
●前家賃・日割り家賃
引越し日が入居予定日よりも前の場合、前家賃が発生します。また、月途中の引越しの場合は、日割りで家賃が発生することがあります。
●管理費・共益費
アパートやマンションに住む場合、管理費や共益費が発生することがあります。これも初期費用に含まれます。
●賃貸保証料
賃貸契約を結ぶ際には、賃貸保証料が必要です。これは不動産保証会社に支払うもので、物件によって異なります。
●火災保険料
住宅に入居する際には、火災保険に加入することが一般的です。
家具家電の購入費用
ベッド、ソファ、テレビ、冷蔵庫など、大型の家具や家電は、部屋のサイズや同居する人数にあわせ、引越し先で新たに購入が必要な場合もあります。引越しと同時期に購入すると大きな出費となるため、購入計画を立て、必要なモノをリストアップしてから金額を確認し支払い時期をずらすなどして余裕をもって購入しましょう。
生活費
日本の単身世帯の統計で生活費をみると、月当たり約13.8万円です。引越し時期は普段の生活と異なり、想定していなかった食費や雑費が増える可能性があるので、毎月の生活費よりも多めに予算を組んでおくようにしましょう。
●単身世帯の生活費平均(参照:政府統計の総合窓口)
食料 | 39,069円 |
---|---|
光熱・水道 | 13,098円 |
家具・家事用品 | 5,487円 |
被服及び履物 | 5,047円 |
保健医療 | 7,384円 |
交通・通信 | 19,303円 |
教養娯楽 | 17,993円 |
その他の消費支出 | 31,071円 |
合計 | 138,452円 |
一人暮らし・単身の引越し費用を安くするポイント
一人暮らし・単身の引越し費用を安くするためのポイントをチェックしてみましょう。
敷金・礼金が安いもしくはかからない物件を探す
引越し費用を削減するためには、敷金や礼金が安いか、またはかからない物件を比較検討することが初期の引越し費用を抑えるポイントです。複数の不動産サイトや仲介業者を通じて、異なる物件の敷金や礼金の条件を確認し、最終的にコスト面でメリットのある選択をすることができます。
フリーレントの物件を探す
フリーレントの物件は初期費用がかからず、最初の数ヶ月間の家賃が無料となります。引越し後に生活のリズムを整えるためにも、フリーレントの物件を活用することで、初期の負担を軽減できます。
引越し手段を選ぶ
引越し手段によっても費用が異なります。自家用車を利用する、友達や家族の協力を得る、引越し業者の単身パックや単身プランを利用するなど、複数の選択肢があります。状況に応じて最も経済的な手段を検討しましょう。
荷物が少ない人は「引越しの荷物が少ない人向け!おトクにできる方法5選」も参考にしてみましょう。
引越し時期や時間を選ぶ
引越しの時期や時間帯によっても費用が変動します。混雑が少ない平日やオフシーズンを狙うことで、引越し業者の料金が割安になることがあります。
全日本トラック協会によると、例年、3月・4月・9月・10月は引越しが集中する繁忙期になるようです。2024年の春は、3月16日(土)〜4月7日(日)までがピークと予想されています。2月以前か、5月以降に引越し時期をずらすことで、オトクに引越しできる可能性が高くなります。
不用品を処分しておく
引越し前に不用品を整理し、処分することで、荷物の量を減らし引越し費用を節約できます。不要な物品はリサイクルショップやフリマアプリを活用して売却することも考えましょう。
引越し時の宅配収納サービスの使い方
一人暮らしで引越しするケースでは、宅配収納サービスを活用することで引越しがラクにおトクになる場合があります。
宅配収納サービス「サマリーポケット」は月額1箱330円からモノの保管に利用でき、預けた場所と違う場所への取り出しができます。預ける時の送料は無料で、取り出す時の送料は日本全国どこでも一律同額のため、価格設定もわかりやすく、安心して使えます。
引越し前にしばらく使わないモノを預ける場合
学校や職場の変化、また賃貸の更新など引越し時期が見えてきたら、まずは徐々にすぐには使わないモノを宅配収納サービスに預けていきます。思い出の品、季節外の服、すぐには使わない趣味のモノ、読み終わったけど手元においておきたい本などを段階的に先に預けていくことで、今住んでいる部屋の片付けがしやすくなり、残りの荷物の荷造りもしやすくなります。こうした“だんだん引越し”をする人も増えてきています。
ボックスはオーダーすると無料で指定した住所まで届き、預けたいモノを詰め終えたら無料で集荷して持っていってもらえるので、ダンボール手配の手間もなく、重い荷物を運ぶ必要もありません。ケースによっては引越し当日に、少ない荷物で引越しできることも。
引越し後に新居で荷物の置き場所に困った場合
引越した後、学校や仕事でなかなか忙しく荷解きできないことがあります。
荷解きできないと部屋がいつまでもダンボールだらけで生活がしづらくなってしまうので、しばらく使わないモノを宅配収納サービスに預けておくのも1つの手段です。
宅配収納サービスのボックスに詰め替えるのが面倒そう……という時は、あらかじめ宅配収納サービスのボックスで引越しするのもおすすめです。サマリーポケットでは、丈夫で使いやすいボックスをAmazonで販売しています。白を基調としたデザインで部屋にも馴染みやすく、宅配収納サービスとして荷物を預けるのに使わなくても、引越し用ダンボールとして注目されています。
※記事内のサマリーポケットの情報はすべて公開時のものとなります。料金・プラン等は変更となっている場合がございます。
2024年1月公開